1.12月20日(木)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、イエンティエン村人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「イエンティエン村医療センター拡充計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1)供与金額
123,239 米ドル
(2) 要請元
イエンティエン村人民委員会
2.案件内容
(1)イエンティエン村医療センターはナムディン省イーイエン郡イエンティエン村に位置している。イエンティエン村は人口約20,000人、世帯数3,200の農村であり、貧困世帯数の割合は24%に達している。主な産業は農業のほか、伝統的に木造工芸(木工品、竹細工、漆細工等)が盛んである。
(2)イエンティエン村医療センターは1948年に設立され、限られた施設及び設備で村民の伝統薬投与、投薬、救急などをかろうじて行っている。また、同センターの建物は、1994年および1965年に建設されたものであり、いずれも損傷が激しく、衛生的にも問題があり、検査や診療といった医療センターの目的を果しきれていない状況にある。
(3)このような事情に鑑み、今回、イエンティエン村人民委員会は、イエンティエン村の住民が、満足する医療サービスや救急サービスを清潔な現場にて受けることができるように、医療センターの新たな建物の建設を計画しており、日本政府としては、建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3.署名式では、谷﨑泰明駐ベトナム日本国特命全権大使とファム・ヴァン・リュウ(Mr. Pham Van Luu)イエンティエン村人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において谷﨑泰明大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトによって、イエンティエン村の医療サービス環境が大きく改善されること、また、日本とベトナムの間の友情と相互理解が深まることを期待します」と述べた。
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